かたつむりの会 - 産地学習会

かたつむりの会では、毎年夏に神石高原町や東城町など生産地で田畑の見学と交流会を兼ねた学習会をおこなっています。農作物が育っている現場でいろんな生命に触れ、親睦を兼ねた学習会では食の安心・安全についての知識を共有したり実際に感じている問題点を話し合ったりします。

2015年産地学習会

2015年7月12日(日)
 消費者22名、生産者8名が参加。今回はバスが出せたので、会員外の方も含め車を持っていない方が数名参加できました。午前中は田辺さんの田んぼと伊勢村さんの畑、田んぼ、新たに生産者として野菜を育てている2名の方々の畑を見せてもらいました。お昼は生産者の皆さんがつくってくれた美味しい食事。その後交流会・学習会を行いました。

2015産地学習会バスツアー
今年は初のバスツアーです。結果的にバスツアーにしたことで参加しやすく感じた方もいたようです。もちろんマイカーでの参加もできますがバス内での説明があるのはありがたいですね。
2015田辺さんの田んぼ
田辺さんの田んぼ。育苗や田植えのタイミングで他の草より稲が優勢になるようにしたり、畦の草を程よく残して虫が稲を食べないようにしたり、いろいろな工夫をお話してくれました。
エゴマプロジェクトの畑2015
葵の花。田畑でよく見られました。特に何か目的があって植えているのかどうか分かりませんが、一番上のつぼみまで咲ききったら梅雨明けのサインなのだそうです。植物は細かく季節を教えてくれます。
エゴマの苗2015
どちらかが稲、どちらかはヒエ。葉に白いスジが入っているのがヒエ。と言っても田んぼの中では一見まったく分かりません。特に稲の株に交じって生えた場合は見分けるのが大変です。
エゴマの苗1本 2015
伊勢村さんの畑の人参。放任ではありませんが、人参は比較的他の雑草と共生しやすいそうです。種をまいてから草取りが2度。バランスをとるため小松菜が植えられている場所もありました。
手作り弁当
伊勢村さんの畑で試し掘りされたジャガイモ。右の青いトマトのようなものはなんとジャガイモの「実」。普通ジャガイモは種イモから育てますが、実の中の種からも育つのか謎です。
株間測り尺
ジャガイモ試し掘りの様子。葉が枯れて茎も倒れそうなぐらいのものを掘っていました。おおむね食べられる大きさぐらいまでは育っていたようです。
搾油機
伊勢村さんがもち米を育てている田んぼ。今回の産地学習のテーマは「生きもの」。田んぼに育つ生命とお米の生育の関連などの話を、イモリやドジョウ、カエルなど捕まえながら聞きました。
手作り弁当
イネミズゾウムシによる食害の出ている田んぼ。生育のよいもの悪いものなど、まばらです。今後この田んぼは、自ら回復してくるまで「待ちの農業」を続けます。
搾油機
イモリが大量で子供たちは大喜び。赤い腹は鮮やかできれいですが毒があるので触ったらきれいに手を洗います。ほか、ドジョウが少し、カエル、カニなどを捕まえました。
手作り弁当
今年度から新しく生産者会員となった高橋さんの畑。かぼちゃや煮豆にするマメ、モロッコインゲンなどがすくすくと育っている様子。多くの会員さんから大人気でした。
搾油機
畑にはサルやシカ、イノシシが入らないように電柵が張られていました。ワイヤーを止める留め具はなんと、ペットボトルのキャップの部分を再利用。ゴミを減らすすばらしいアイデアです。
手作り弁当
同じく今年度から新しく生産者会員となった蔵本さんの畑。ゴーヤの支柱に枝がついたままの竹が使われています。よく絡んでいい実が穫れそうですね。
搾油機
蔵本さん考案の「置くだけマルチ」がされているトンネル。絨毯などの切れ端を条間の幅に切って置くだけ。蔵本さんはほかにも面白いアイデアがいっぱいあります。
手作り弁当
カエルを捕るためのくくり罠のような仕掛け。カエルをわっかにはめて「キュッ」と引っ張ると捕れます。しかしカエルの動きは素早くそう簡単ではないですが。
搾油機
カエルを持って大喜び。農村での遊びは楽しそうです。カエルはちょっとかわいそうな気もしますので、後で放してやりました。
手作り弁当
お昼は生産者の方々が丹精込めて作ってくれたおにぎりやおかずをバイキング形式で。1つ1つ料理の紹介・説明などもあり、より楽しくいただけました。
搾油機
午後は学習の時間。参加者全員が自己紹介、お米の価格についての話し合い、野菜の保存方法は?、など、いろいろと語り合えました。こんな時間増やしたいです。

 普段何気なく食べているお米や野菜。同じかたつむりの会に入っていても、消費者と生産者では意識の違いがあるので、双方が顔を合わせて話し合う機会は必要です。そして何より、現地でのアクティビティは楽しいです。市街地に住む人たちは農作業や農村での暮らしに触れる機会がなかなかないですが、何度か足を運ぶだけでも、生産者 - 消費者という関係だけでなく農村の問題点などもっと広い視野でものごとに興味が持てるようになるのではないでしょうか。