かたつむりの会 - 産地学習会

かたつむりの会では、毎年夏に神石高原町や東城町など生産地で田畑の見学と交流会を兼ねた学習会をおこなっています。農作物が育っている現場でいろんな生命に触れ、親睦を兼ねた学習会では食の安心・安全についての知識を共有したり実際に感じている問題点を話し合ったりします。

2019年産地学習会

2019年7月14日(日)
 消費者会員6名(子供1名含む)、生産者会員7名(子供1名含む)、会員外3名、講師1名、計17名が参加。今回は「神石高原有機の里ロード」に沿って、田辺さん、伊勢村正治さん、伊勢村文英さん、高橋さんの農場を見学しました。お昼は各会員の持ち寄りで、その後農研機構より講師を招いて学習会を行いました。テーマは生物多様性で、おもに草地(草原)の利用について話を聞きました。

2019神石郵便局
朝9:30に神石郵便局に集合
2019田辺さんの新たな農場
会長 田辺さんの新しい農場。休耕地を引き取ってバジルやナス、ピーマンなどを栽培
2019伊勢村正治さん管理地
伊勢村正治さんが管理する飼料稲の水田(慣行栽培)。農地、農村を維持する大切な活動です
2019放置された田
奥の荒れ地は誰も管理していない元水田の土地。3〜4年も放置すると木が生え、農地として再生するのは困難になります
2019伊勢村文英さんの水田
伊勢村文英さんの水田。生物多様性の調査で虫の採種などが行われました
2019小さなアマガエル
水田の近くにいた小さなアマガエル。スイバ?ギシギシ?の葉に乗っています
2019タチアオイ
高橋さんの農場近くに咲いていたタチアオイ。今年は変わった咲き方で、上端は咲いているのに中ほどはまだつぼみ
2019高橋さんトマト
高橋さんの農場のトマト。ハウスの支柱に倒した木の幹や竹が使われていていい感じ
2019カラムシ
道端に生えていたカラムシの葉。衣服にくっつきます
2019カラムシ説明
昔はカラムシを蒸して繊維を取っていた、と文英さんが説明してくれました。カラムシの生地でできた服はチクチクするそう。
2019昼食1
昼食のテーブルの様子
2019昼食2
ゆかりのおにぎり、ゆで玉子、ナス、ラタトゥイユ?、など
2019昼食3
栗おこわ、猪肉の角煮、生ズッキーニなどの和え物、きゅうりの和え物、など
2019昼食4
ゴボウや山菜の和え物、ニンジンのきんぴら、など
2019学習会1
午後は学習会。生物多様性の重要性を説明したスライド
2019学習会2
かつて日本の国土の30%は草原だったが、100年あまり経ち現在では約1%に激減

興味深かったのは、草原が減ったことにより生物多様性が低下しているということ。農法の変化や過疎化により草地が減っているようです。特に作物を栽培せず草地としてのみ土地を維持するのにも人間による管理は必要ですが、地方の過疎化でそれすらもやや厳しい状況のようです。
江戸時代には、現在よりも草を活用した生活が営まれていたようです。家畜糞尿と混ぜて肥料にしたり、牛馬の飼料とすることで動力源になったり、煮炊きの熱源にしたり、食用にしたり、茅葺屋根の資材として使ったり。
現代でも、農業において草地を活用した農法を取り入れることで、農薬の使用を抑え生物多様性を促進し、より広範囲に農地を維持していくことにもつながるのではないかと思います。また、都市部に住む消費者は、そういった農法で作られる農産物を食べ支えることで農村の維持、活性化につながります。


2017年 産地学習会
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